当院の注力分野である消化器疾患。消化器内科、消化器外科を中心に、他の診療科や内視鏡センターなどが協働して診療を行います。
・胃、十二指腸潰瘍
・逆流性食道炎
・肝機能障害、脂肪肝、慢性肝炎(ウイルス性)、肝硬変
・慢性腸炎
・胆石、胆のう炎
・大腸憩室炎、憩室出血
・虚血性大腸炎
・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
・機能性胃腸症
・過敏性大腸炎
・便秘
・感染性胃腸炎 など
 
◆ 消化管内視鏡検査について
 病期を早期に発見するために、内視鏡検査等の検診を定期的に受けることが大切です。当院では年間約1万件の消化器内視鏡検査を行っています。
・胃カメラ
 胃カメラは、「経口/経鼻」「鎮静剤あり/なし」の組み合わせを選ぶことができます。
※治療目的で実施する場合などは主治医の指示に従ってください。

 ▶ 選べる胃カメラ(鼻からの検査/口からの検査)

※鎮静剤を使用して内視鏡検査をお受けになる方へ
 2022年9月1日以降、鎮静剤を使用して内視鏡検査をお受けになる方については、自動車、バイク、自転車等の運転を終日禁止とさせていただきます。 検査当日にご本人の運転により来院された場合は、鎮静剤を使用することはできません。安全のため、ご理解の上ご了承くださいますようお願いします。
・大腸カメラ
 がんになる可能性のあるポリープを早期に発見、治療することは大腸がんの予防に効果があります。特に「全大腸内視鏡検査(大腸全体の内面を確認する検査)」は、 大腸の奥まで確認できるため、盲腸・上行結腸・横行結腸の病気の発見に効果があります。当院では、検査で腸管を広げる際に、安全で生体吸収に優れる炭酸ガス(CO2)を使用するなど、 大腸検査を受ける際の負担を減らすための工夫をしています。

 大腸がんを効果的に予防しよう!


 全大腸内視鏡検査の流れ

・カプセル内視鏡検査(大腸・小腸)
 小さなカプセルを飲み込んで、おなかの中の写真が撮る検査です。これまで検査が難しく「暗黒大陸」と呼ばれてきた小腸の検査に威力を発揮するほか、大腸などの検査も可能です。

 ▶ カプセル内視鏡について
◆ 消化管内視鏡手術について
 消化管(食道・胃・大腸)のがんのうち、ごく早期に粘膜内にとどまった段階で発見されたがんは、 内視鏡を使って切除が可能な場合があります。外科的手術とくらべ、入院期間や社会生活復帰までの期間が短くすむなど、大きなメリットがあります。

 ▶ 消化管内視鏡手術(EMR、ESD)、鏡視下手術について
◆ 下部消化管の病気に特化した専門外来について
 下部消化管(大腸、小腸、肛門など)の病気に特化した「大腸肛門外来」を開設しています。大腸がん(結腸がん、直腸がん、肛門がん)、大腸腫瘍、小腸腫瘍、肛門疾患などを対象に、腹腔鏡を用いた低侵襲手術と化学療法を合わせた集学的治療のほか、より専門的な医療機関と連携したロボット支援下による腹腔鏡手術を行っています。
◆ ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療について
 団塊の世代の半数以上が感染し、推定患者数は3,500万人とも言われている「ヘリコバクター・ピロリ菌」。胃の粘膜に感染すると炎症が起こり、長く続くと、感染部位は広がり、最終的には慢性胃炎(ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎)となります。その結果、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎を引き起こしたり、胃がんの原因となる場合もあります。当院では、内服による除菌療法を積極的に行い、ピロリ菌による病気の発生リスクを軽減する取り組みを行っています。

 ▶ ささっと調べて、すっきり除菌!(ヤッ芳2013年11月号)