令和5年度 芳珠記念病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 10 13 25 50 98 139 328 409 167
【集計データについて】
厚生労働省が実施する「令和5年度 DPC導入の影響評価に係る調査」に提出したデータ(以下、「DPCデータ」)を用いて集計しました。
    ●退院日が基準となっており、入院中の患者さんは含まれていません。
    ●集計期間内に、同じ患者さんが再度入院した場合は、その都度数えます。
    (例:芳珠太郎さんが4/1に入院して4/10に退院し、その後、10/1に入院して10/10に退院した場合は2人と数えます。)

DPCデータは、病棟グループ別(一般病棟グループ・その他病棟グループ)に分けて作成しています。
この指標は、厚生労働省が指定した方法に則って、一般病棟グループのデータを集計して作成しました。
    ●一般病棟グループとは、DPC算定病床に入院した患者さんのデータです。
      ※DPC算定病床とは、診断群分類に基づく支払方式(DPC/PDPS)の対象となる病床です。
    ●一般病棟グループから他の病棟へ移動された患者さん、他の病棟から一般病棟グループへ移動された患者さんは含まれています。
    ●一般病棟グループに一度も入院されなかった患者さんは含まれていません。

また、一般病棟グループに入院された患者さんのうち、以下の条件に当てはまる患者さんは集計に含まれていません。
    ●入院後24時間以内に死亡された患者さん
    ●歯科口腔外科に入院された患者さん
    ●医療保険を使用しなかった患者さん、もしくは医療保険と医療保険以外を併用した患者さん
       ※医療保険以外:労災保険、自賠責保険、治験、自費診療 など

そのため、病院全体の指標ではなく、主に診断群分類に基づく支払方式(DPC/PDPS)の対象となった患者さんの限定的な指標となっています。
なお、個人情報保護の観点から、0件~9件は、”-(ハイフン)”で表示しています。

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【年齢階級別退院患者数】
 当院は、一般病棟グループに属するDPC算定病床と、その他病棟グループに属する地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、障害者病棟を有する総合病院です。年齢層は幅広く、中でも70歳以上の患者さんは多い傾向です。急性期治療を終えた後に、自宅や施設への退院が難しい場合には、患者さんの状態に応じた病棟へ移動して入院を継続することができます。また、白内障手術や大腸ポリープの切除、心臓カテーテル検査、早期がんの治療など、短期間に退院できる治療や検査を受けられる患者さんも多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 34 42.91 17.38 2.94 86.71
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 30 38.97 20.60 6.67 82.63
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 29 47.14 13.52 6.90 80.72
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 1あり 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 24 4.54 3.05 0.00 73.21
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 20 2.00 2.03 0.00 59.25
【診断群分類(DPC)について】
病名と行われた医療行為などを組み合わせて分類する方法です。数字と記号(X)を使って14桁で表されます。
左から6桁の数字でおおまかな疾患を表します。(050130→心不全)
そこから、特定の医療行為(手術・処置・検査など)の有無や、患者さんの状態などによって枝分かれしていきます。
疾患により、分類数は異なります。少ないものでは1分類、多いものでは1600分類近くあります。
患者数の多い疾患でも、分類数が多いと数が分散されて掲載されない場合がありますのでご了承ください。

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【診断群分類別患者数:内科】
050130xx9900x0:心臓のカテーテル検査を行わず、お薬などで治療した心不全の分類です。平均年齢は極めて高く、様々な合併症があるため入院期間が長くなります。
040081xx99x0xx:誤嚥性肺炎(食べ物や飲み物のほかに、唾液や吐物などが誤って気管に入り起こる肺炎)のうち、手術や人工呼吸を行っていない分類です。平均年齢は極めて高く、治療に時間がかかります。
110310xx99xxxx:主にお薬で治療した急性腎盂腎炎などの尿路感染症の分類です。平均年齢は極めて高く、治療に時間がかかります。
050050xx9910x0:狭心症などの虚血性心疾患に対して心臓カテーテル検査を行った分類です。予約入院の場合、入院当日に検査を行い、特に処置を要さなければ翌日に退院できます。
030250xx991xxx:睡眠時無呼吸症候群に対して、終夜睡眠ポリグラフィー検査(フルPSG検査)という精密検査を行った分類です。

内科では、高齢者が罹患しやすい心不全、肺炎、尿路感染症の一般的な治療に加えて、糖尿病の教育入院、人工透析や血管造影検査などを行っています。
急性期の治療が終了したあと、自宅への退院が難しい場合には、患者さんの状態に応じた病棟へ移動して入院を継続することができます。
また、治療と並行して、看護師、薬剤師、リハビリなど、様々な職種が連携し、自宅あるいは施設への退院支援を行っています。
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 8.64 8.75 0.00% 75.00
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 7.58
060340xx03x01x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 16.81
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 7.61
110050xx99x0xx 後腹膜疾患 手術なし 手術・処置等2なし 10.98
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たないDPCコードの「患者数」「平均在院日数(自院)」「転院率」「平均年齢」は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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060340xx03x00x:胆管結石や胆管炎に対して、内視鏡手術(胆管ステント挿入、内視鏡的乳頭切開術(EST)、胆管結石の除去)を行った分類です。
060102xx99xxxx:大腸憩室炎や大腸憩室出血に対して、点滴治療を行った分類です。
060340xx03x01x:胸水もしくは敗血症を併発している胆管結石や胆管炎に対して、内視鏡手術(胆管ステント挿入、内視鏡的乳頭切開術(EST)、胆管結石の除去)を行った分類です。
060020xx04xxxx:早期胃がんに対して、内視鏡手術(内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD))を行った分類です。
110050xx99x0xx:主に、腹膜に転移したがんに対して、症状を和らげる治療を行った分類です。

消化器科では、食道から大腸までの消化管や、肝臓・胆道・膵臓の治療を行っています。
内視鏡治療に力を入れており、内視鏡を使った治療や検査を多く行っています。また、消化器がんに対する化学療法(抗がん剤治療)も多く行っています。
ご高齢の患者さんや基礎疾患をお持ちの患者さんは、治療に時間がかかることもありますが、2週間以内の入院が多くなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 35 5.43 4.55 0.00% 69.77
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 8.67 6.87 0.00% 59.00
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 11 10.09 5.98 0.00% 71.36
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 11.20 8.95 0.00% 72.20
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 18.01
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たないDPCコードの「患者数」「平均在院日数(自院)」「転院率」「平均年齢」は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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060160x001xxxx:15歳以上の鼠径ヘルニア(脱腸)の患者さんに、鼠径ヘルニア手術を行った分類です。腹腔鏡下に行った場合も含みます。
060335xx02000x:胆石性胆嚢炎や胆嚢腺筋症、胆嚢ポリープなどに対して、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った分類です。
060330xx02xxxx:胆のう結石症(胆石)に対して、腹腔鏡下胆のう摘出術を行った分類です。ご高齢の患者さんや基礎疾患をお持ちの患者さんは、退院までに時間がかかることもありますが、ほとんどの患者さんは5日前後で退院されています。
060210xx99000x:腸閉塞に対して、点滴や、鼻から管を胃に入れて内容物を体の外へ出す治療を行った分類です。
090010xx010xxx:乳がんに対して、乳房切除術や部分切除術に加えて脇の下のリンパ節を郭清する手術などを行った分類です。

外科では、消化器をはじめとして、乳腺や甲状腺など、幅広い臓器に対する外科治療を行っています。
患者さんの半数以上は、8日以内に退院されています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 40 59.03 25.50 2.50 86.68
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 14 52.79 19.34 0.00 84.50
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし 5.23
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術等 9.53
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 19.55
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たないDPCコードの「患者数」「平均在院日数(自院)」「転院率」「平均年齢」は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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160800xx01xxxx:大腿骨の骨折に対して、骨折観血的手術や人工骨頭置換術を行った分類です。大腿骨の骨折は、高齢者が寝たきりになる原因の一つと言われています。当院では、早めの手術とリハビリを心掛けています。 急性期の病棟で1~2週間ほど治療を受けられたのち、地域包括ケア病棟(3F病棟・B1F病棟の一部)に移動してリハビリを続けられる患者さんが多くなっています。
160690xx99xxxx:背骨の骨折に対して、保存療法を行った分類です。コルセットを装着して、リハビリを行います。
160700xx97xx0x:鎖骨の骨折に対して、手術を行った分類です。
070350xx01xxxx:椎間板ヘルニアなどに対して、内視鏡下にヘルニアを摘出する手術を行った分類です。
07040xxx01xxxx:変形性股関節症や大腿骨骨頭壊死などに対して、人工関節置換術や人工骨頭置換術などを行った分類です。

整形外科では、骨折の手術や人工骨頭挿入術、人工関節置換術などの手術を多く行っています。
術後にリハビリを必要とする患者さんの多くは、手術から数日で地域包括ケア病棟(3F病棟・B1F病棟の一部)へ移動されています。
この指標の他に、地域包括ケア病棟に直接入院される患者さんも多くなっています。
なお、リハビリテーション科に転科した患者さん(主に回復期リハビリテーション病棟に移動された患者さん)は、この指標に含まれていません。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 17.73 15.57 9.09 72.45
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 9.88
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 8.38
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18.95
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 7.19
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たないDPCコードの「患者数」「平均在院日数(自院)」「転院率」「平均年齢」は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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010060x2990201:発症前は身の回りの介助は不要であった患者さんのうち、意識障害のない又は軽い意識障害のある急性期の脳梗塞に対して、お薬の治療とリハビリを併せて行った分類です。
160100xx97x00x:慢性硬膜下血腫(以前の頭部打撲が原因となって、硬膜下腔にゆっくりと出血が起こって血腫を形成し、脳への圧迫が起こる病気)に対して、穿頭洗浄術を行ったり、頭部外傷に対して傷の縫合を行うなどの治療を行った分類です。
160100xx99x00x:頭部の外傷に対して、点滴や、症状が悪化しないか経過観察を行った分類です。
010200xx01x00x:水頭症に対して、脳室内にたまった髄液などを体外に排出する管を入れる手術などを行った分類です。
010230xx99x00x:てんかんに対して、お薬で治療を行った分類です。

脳神経外科では、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)や頭部外傷、水頭症やてんかんなどの診断や治療を多く行っています。
急性期治療後もリハビリが必要なときは、地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟へ移動してリハビリを継続することができます。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 10 2.00 2.44 0.00 64.70
110070xx97x01x 膀胱腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 15.15
11013xxx99xxxx 下部尿路疾患 手術なし 9.55
110060xx99x0xx 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 7.61
110070xx99x0xx 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 9.69
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たないDPCコードの「患者数」「平均在院日数(自院)」「転院率」「平均年齢」は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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110080xx991xxx:前立腺がんが疑われる患者さんに対して、前立腺針生検法(組織を採取して調べる検査)を行った分類です。
110070xx97x01x:膀胱腫瘍に対して、膀胱内の血塊を除去する手術などを行った分類です。
11013xx99xxxx:神経因性膀胱などに対して、排尿に関する治療や管理、指導などを行った分類です。
110060xx99x0xx:腎盂がんや尿管がんなどに対して、症状を和らげるなどの治療を行った分類です。
110070xx99x0xx:膀胱腫瘍に対して、症状を和らげるなどの治療を行った分類です。

泌尿器科では、がんの診断や治療の他に、排尿に関する治療や管理、指導などを行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 1 8
大腸癌 22 1 8
乳癌 15 1 8
肺癌 1 8
肝癌 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たない項目は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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『初発』とは、当院において、がんの診断や初めての治療を実施した場合を指します。
『再発』とは、当院・他院を問わず、初めての治療が完了した後に当院にて診療した場合や、がん治療後の再発や再燃、転移をきたした場合を指します。
原発巣(最初に発生したがんの臓器)に対する治療を行った件数をカウントしています。

当院では、手術(内視鏡、腹腔鏡、開腹)や化学療法(抗がん剤治療)、緩和ケアなどの幅広いステージに対するがん診療を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 36 24.36 76.92
重症 16 22.44 82.81
超重症
不明
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たない項目は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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市中肺炎とは、病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことです。

この指標は、診断群分類『040080:肺炎等』に分類された患者さんのうち、
20歳以上の市中肺炎を対象に、入院時の状態を重症度分類法
(A-DROP:A(年齢)、D(脱水)、R (呼吸)、O(意識障害)、P(血圧))を用いて分類したものです。
『040080:肺炎等』に分類されない、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎や、インフルエンザウイルスによる肺炎などは、この指標に含まれていません。

当院には、中等症の肺炎で入院される患者さんが最も多くなっています。
ご高齢の患者さんや、基礎疾患をお持ちの患者さんは、治療に時間がかかることもあります。
急性期治療を終えたあと、自宅等への退院が難しいときは、病状に応じた病棟へ移動して療養を続けることができます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 45 61.80 79.53 9.84
その他 16 60.31 73.56 4.92
脳梗塞は、長期に渡るリハビリが必要になることが多い病気です。
当院では、急性期治療の後、地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟へ移動してリハビリを継続できる体制を整えています。
また、治療と並行して、様々な職種が連携し、自宅あるいは施設への退院支援を行っています。
平均在院日数は、急性期から回復期のリハビリまでを含んだ日数です。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 19 1.79 33.84 0.00 83.21
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合
K654 内視鏡的消化管止血術
【手術の集計について】
 厚生労働省が指定した方法に則って集計しています。そのため、実際の手術件数とは異なる場合があります。
  ●入院中に複数の手術を行っている場合は、主たる手術のみをカウントしています。
  ●厚生労働省が定めた軽微な手術(傷の縫合など)は、カウントから除外しています。
  ●入院診療科以外で手術を行った場合は、入院診療科にカウントしています。
   (例:内科入院中に、消化器科で大腸内視鏡検査を行い、大腸ポリープを切除した→内科にカウント)
  ●転科された患者さんは、転科先にカウントしています。そのため、手術を行った科と異なる科にカウントされることもあります。
   (例:整形外科で骨折の整復手術を行い、リハビリテーション科に転科→リハビリテーション科にカウント)

※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たないKコードの「患者数」「平均術前・術後日数」「転院率」「平均年齢」は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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K688:狭くなった胆管や膵管にステントという管を入れ、胆汁や膵液の流れを良くする手術です。胆管や膵臓の腫瘍や胆管結石、胆管炎などに対して行われます。
K6532:早期胃がんに対する内視鏡的治療です。電気メスを使って、胃の表面を切り剥がしていく手術です。
K6871:十二指腸乳頭(胆管と膵管の出口)を広げる手術です。内視鏡を通して挿入したメスで乳頭を切開します。
K6182:高カロリー輸液を投与するための中心静脈ポート(CVポート)を埋め込む手術です。
K654:胃潰瘍や直腸出血など、小腸と結腸(直腸を除いた大腸)以外の消化管出血に対して、内視鏡下に止血する手術です。

消化器科では、毎年多くの内視鏡手術を手掛けています。ほとんどの手術は、B1階 内視鏡センターで行います。
一般病棟だけでなく、地域包括ケア病棟に入院して行うこともあります。(地域包括ケア病棟の件数はこの指標に含まれていません。)
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 31 1.00 3.42 0.00% 68.94
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 24 3.33 9.71 0.00% 65.63
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 12 5.33 18.75 0.00% 69.08
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たないKコードの「患者数」「平均術前・術後日数」「転院率」「平均年齢」は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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K634:腹腔鏡下に行う鼠径ヘルニア(脱腸)の手術です。
K672-2:腹腔鏡下に行う胆嚢摘出術です。胆石や胆嚢炎、胆嚢ポリープなどに対して行われます。ご高齢の患者さんや基礎疾患をお持ちの患者さんは、退院までに時間がかかることもありますが、7日以内に退院される患者さんが多くなっています。
K719-3:結腸(直腸を除く大腸)がんに対して行われる、腹腔鏡下に結腸を切除する手術です。
K688:狭くなった胆管にステントという管を入れ、胆汁の流れを良くする手術です。胆管結石、胆管炎などに対して行われます。
K718-21:虫垂炎などに対して、腹腔鏡下に虫垂を切除する手術です。いわゆる盲腸の手術です。

外科では、胆石や鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)、大腸がんなどを中心とした消化器系疾患、乳がんを中心とした乳腺疾患や甲状腺疾患など、各専門医のチーム医療のもと、幅広い疾患の診療を行っています。
また、体のキズが比較的小さく済む腹腔鏡手術を多く手掛けています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 32 3.88 49.00 3.13 83.94
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 17 3.76 54.47 0.00 83.94
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨
K0484 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 鎖骨、膝蓋骨、手、足、指(手、足)その他
K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たないKコードの「患者数」「平均術前・術後日数」「転院率」「平均年齢」は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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K0461:肩甲骨や上腕骨、大腿骨の骨折に対して、皮膚を切開し、骨折部を内固定材にて固定する整復手術です。
K0811:主に大腿骨頚部骨折に対して行われる、骨折部を人工骨頭に置き換える手術です。
K0462:前腕や下腿、手舟状骨の骨折に対して、皮膚を切開し、骨折部を内固定材にて固定する整復手術です。
K0484:抜釘と呼ばれる、骨内の内固定材を抜去する手術です。
K134-22:主に椎間板ヘルニアに対して行われる、内視鏡下にヘルニアを摘出する手術です。

整形外科では、骨折の手術や人工骨頭挿入術、人工関節置換術などの手術を多く手掛けています。術後は地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟へ移動してリハビリを行っています。
なお、リハビリテーション科に転科した患者さん(主に回復期リハビリテーション病棟に移動された患者さん)は、この指標に含まれていません。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
※厚生労働省の定める表示方法に則り、患者数が10件に満たない項目は、”-(ハイフン)”で表示しています。
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130100:播種性血管内凝固症候群(DIC)
がんや重症感染症などに合併して起こる重篤な病気です。血液がかたまりやすくなり、全身の細い血管の中に微小な血栓が多発して、肝臓や腎臓など重要な臓器に障害を起こします。その一方で出血しやすくなります。
                    
180010:敗血症
感染が原因で重篤な全身症状を引き起こす病態です。

180035:その他の真菌感染症
他の診断群分類に含まれない真菌感染症です。真菌とはカビの仲間の総称で、代表的なものに、白癬菌(みずむし)、カンジダ、アスペルギルスなどがあります。

180040:手術・処置等の合併症
手術や処置、検査などにより起こった疾患に対して治療を行った分類です。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
133 128 96.24
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
729 632 86.69
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
126 114 90.48
更新履歴
2024.9.28