理事長のご挨拶

ほうじゅグループを代表してご挨拶を申し上げます。

 まずは、令和6年能登半島地震で犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。被災地域の一日もはやい復旧・復興をお祈りいたします。

 2024年1月1日、午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする最大震度7、マグニチュード7.6の地震がありました。午後4時22分には、石川県に大津波警報が出ましたが、実際には地震後5分程度で珠洲市を中心に5mに及ぶ津波が襲来したことが判明しています。「令和6年能登半島地震」と命名された本震災の被害は甚大なものとなってしまいました。

 地震発生当時、津波警報を聞いて多くの市民の皆さんが、高台にある芳珠記念病院や共生型福祉施設G-Hillsとこれらの駐車場にやってこられました。病院ではエントランスを開放し、200名近くが一時避難されました。G-Hillsでは共有ホールやデイサービス、カフェを開放し、120名ほどの方に利用いただきました。その後、市の避難所がほぼ開設されたため、状況を確認し20時過ぎから順次、当グループ施設の利用を終了しました。

 被災地の支援については1月5日から取り組んでいます。まず、佐久間前院長をリーダーに、看護師、薬剤師、事務職員の4名が、県医師会JMAT(日本医師会災害医療チーム)として出発し、穴水方面を支援して1月7日に無事帰還しました。1月9日からはリハビリテーション療法士がJRAT(日本災害リハビリテーション支援チーム)の活動を開始、1月11日以降被災地へ出向しています。また、1月中旬には、臨床検査技師の被災地支援も始まる予定です。

 芳珠記念病院の病棟では、1月5日より被災地の患者さんの受け入れを始めています。1月11日には能美市の宿泊施設への被災者受け入れも始まりましたので、当院へ来院された際にはしっかりと対応したいと思います。翌12日からは、介護サービスを利用されていた方の受け入れや訪問を、小規模多機能型居宅介護コミニケア緑が丘や介護老人保健施設 陽翠の里、訪問介護ビジットケアひすいで行っています。今後もほうじゅグループを挙げて、直接的・間接的に被災された方々を支援していきます。

 世界情勢や国内情勢が混とんとする中、2024年は厳しいスタートとなりました。4月から6月にかけて、医療・介護・福祉などの公定価格を取り決める、診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬のトリプル改定があります。しかし、病気の治療や様々なケアが必要な方々をお待たせすることはできません。社会の変化に対応し、地域医療・介護・福祉を提供できるように、これからも皆さまと歩んでいきたいと思います。本年もよろしくお願い致します。
2024年1月現在